iPad2とFiioのUSBDAC内臓ポータブルアンプで構成したポータブルハイレゾシステムではヘッドホンで聞いていますが、デスクワークをしながら聞いていると結構立ち上がることが多く結局ヘッドホンコードに縛られて自由が奪われるのが不便なことがありました。また、わかってはいたことですが、私はヘッドホンをしながらほかのことをするのが苦手です。そこでデスクトップに置ける小さなスピーカー(ハイレゾ再生に使える)を作ろうかと思っていたところ、月間Stereoの2013年8月号にスキャンスピーク製の5cmスピーカーが付属するのを知ってすぐに予約発注しました。そのときStereo誌のMook版でスピーカーボックスが付属するものがあると知りそちらも発注しました。
小さなスピーカーボックスですが板材から切り出したり、切断加工を発注したりするのは面倒なのでとりあえずキットで(と言いながらいつもそのまま使用し続けるのですが)デスクトップスピーカーを作ってみることにしました。スピーカーキットの方は2種類あります。ダブルバスレフタイプとバックロードホーンタイプです、少しでも小さい方が良いのでバスレフの方にしました。
先週金曜日と土曜日にそれぞれ配達されましたが、土曜日は用事があって外出したので、日曜日から組み立てに取りかかりました。
- 片チャンネル分のスピーカーボックスの部品です
- 組立中、上下、中仕切り、側板を組み立てます。側板はVカットされテープでつながっています。中仕切り用の溝とV溝に木工ボンドを入れてくるっと包むように組み立てます。ここは簡単なのですが、若干厄介なのが両端の斜めカットを突き合わせて接着する部分です。コーナークランパーは持っていないのであて木をしてクランパーで抑えて組み立てましたが結構苦労しました。
- 「枠」ができたところでバッフル板を接着しました。これも位置出しが外形のみなので相当気を使います。最初はあて木をしてクランパーで押さえましたが微妙なずれが出るので結局少し接着剤が落ち着いてから微調整をして本格的にクランパーで押さえました。
- 裏板も同様に微調整してから2個同時にクランパーで押さえました。(少し学習しました)
- スピーカーボックスの組立完成です。
- スピーカー本体です。入っていた箱は仮のスピーカーボックスとしても使えます。ネジも付属しています。
- Made in Denmarkです。すごく得をしたような・・・
- 今までいつも箱ができるとすぐ鳴らしたいので塗装しないで「仮に音出し」と言いつつそのままになってしまうので、今回はちゃんと塗装することにしました。塗料は水性ウレタンニスを使用しました。下地処理をしようか悩みましたが小さいので水性ニスのみです。
- ほぼ丸3日間、塗装、乾燥、研磨の繰り返しが続きました。何度やったか途中からわからなくなりました。塗装のたれを作ってしまったので回数が増えてしまいました。そのせいでむらも残ってしまいました。
- やっと完成と言うかもう疲れて妥協して終了し、配線中です。リアと底は塗装を手抜きしています。見せたくなかった。
- エージングにはちょっと贅沢ですが夏季休業中の300Bシングルステレオを使っています。ソースはiPad+USBDACです。スタンドアロンなのでアプリはFLAC Playerを使っています。後ろが殺風景なのでお気に入りのLPレコードで飾りました。同じもののCDも持っています。
- スピーカー側面に写った300Bをご覧ください(歪んでいますがこれが限界でした)
ところでエージングを始めたばかりですが。このスピーカーやばいです。
すごく気分よく聞ける音で、去年8cmスピーカーの音に驚きましたが、5cmにもまたまた驚かされました。重低音が出るわけではありませんがまとまりの良い素晴らしい音です、エージングが進むのが楽しみです。もう1セット買ってバックロードホーンを作りたくなってきました。